べんべんリレーBLOG
第110回 ウイスキーはお好きですか。
業務改革委員会委員 式森達郎
最近は,糖質制限ブームもあり,どこの居酒屋に行っても,ハイボールが飲めるようになりました。日本のウイスキーブームも,一時的なブームではなく,誰でも普通にウイスキーを飲む時代になったのかもしれません。
私は,もともと焼酎派でしたが,弁護士になって1年目にとあるバーでウイスキーを勧められ,以降どっぷりとウイスキーの世界にはまってしまいました。ウイスキーには抵抗があるといった方が,少しでもウイスキーに親しみを覚えていただければ幸いです。
【ウイスキーの種類】
ウイスキーと聞けば,バーボン,スコッチ,シングルモルトなど様々な種類があるように思ってしまいます。どんな種類があるのでしょうか。
〇 モルトウイスキー
大麦麦芽を原料にしたウイスキーのことです。シングルモルトウイスキーは,単一蒸留所のモルトウイスキーの樽をブレンドしたモルトウイスキーです。樽をブレンドしない場合にはシングルカスクなどと呼んだりします。ジャパニーズウイスキーで言えば,山崎や余市などがシングルモルトウイスキーに当たります。なお,モルトウイスキー同士を混ぜることを「バッティング」といいます。
〇 グレーンウイスキー
麦芽以外のトウモロコシ,ライ麦などを主原料とするウイスキーです。バーボンウイスキーは,アメリカ国内で製造される,同国の法律要件を満たすグレーンウイスキーのことです。ジャパニーズウイスキーで言えば,知多がグレーンウイスキーに当たります。
〇 ブレンデッドウイスキー
名前のとおり,モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキーです。ジャパニーズウイスキーで言えば,響や角などがブレンデッドウイスキーに当たります。
細かく分類すればもっと種類はありますが,この3種類を覚えておけば大丈夫です。ちなみに,スコッチはスコットランドで製造されたウイスキーのことなので,スコッチでもシングルモルトもあればブレンデッドもあります。
【ウイスキーの「●年」ってなに】
よくウイスキーのラベルに「10年」や「20年」と書かれていますが,これはウイスキーを樽で熟成させた最低の期間を書いています。先述のとおり,ウイスキーは,樽をブレンドして味を調整するので,「10年」と記載のあるモルトウイスキーは,10年以上の樽をバッティングしたウイスキーです。
ウイスキーは,樽で熟成させますが,熟成中も「天使のわけまえ」として,徐々に量が減ってきます。30年もののウイスキーになると,製造するまで最低でも30年かかるので,その歴史に思いをはせると,また違った味わいを感じることができそうです。
通常,熟成期間が長ければ,味わいは複雑でまろやかになるウイスキーが多いです。ただ,時代背景やブレンダーによっては,全く違う顔が見えるウイスキーもあるので,同じ種類のウイスキーを熟成年数違いで楽しむのもいいかもしれません。
私も,「弁護士 9年」。10年,20年,30年と,多くの人に愛され味わいのある弁護士に熟成していきたいと思います。