べんべんリレーBLOG
第116回 バーコード決済
ホームページ委員会委員 木村尚巧
「木村先生、ペイペイ知ってます?めっちゃポイント返ってきてお得なので、絶対使ったほうがいいですよ。」
令和元年に、事務所にいた修習生から聞いたことばである。
そのとき私は「お得かもしれないけど、情報吸い取られるし、別にいいわ。」と返し、その詳細を修習生に尋ねることもなく、話はそれで終わった。何かの拍子にデータが消失したらどうなるんだろう、といった漠然とした不安もあった。
しかし、今やバーコード決済は、私の決済の第一選択となっている。
その一番大きな原因は新型コロナウイルスの影響である。潔癖症との自負はないが、現金(とくにコイン)を使うことへの抵抗感が出てきて、気になり出すと、コインに触れるのが億劫になってしまった。また、それまでもクレジットカードは利用していたが、コンビニでちょっとした買い物をするときにクレジットカードを使うのもなあ、という抵抗感があった。バーコード決済は、コインに触れる必要がないし、少額でも簡単に決済できるニーズも満たしてくれたのである(なお、電子マネーはほぼ利用していないため、電子マネー派の方からは「電子マネーのほうが便利なのに」という異論があるかもしれませんが。)。
さらに、特定の地域の対象店舗で利用すると、20%といった結構な割合のポイントが返ってくるキャンペーンが行われていたため、これに乗って、すっかりヘビーユーザーに。中でも衝撃を受けたのは、昨年、税金の支払に利用すると、1%のポイントが還元されたこと。10万円の税金をバーコード決済で支払うと、1000円のポイントが還元されるという驚きが。これっていいのかな?自動引落より得っていいの?と疑問に思っていると、さすがに今年はそのサービスが消滅し、税金の支払については、ポイント還元が無くなった。当たり前といえば当たり前の話で、最近は、お得なポイント還元がかなり少なくなってきた。しかし、単なる決済手段であるから、あまりの大盤振る舞いにも違和感を覚えるため、どちらかといえば、かなり正常化されてきたように思う。
それでも、子どもからのヘルプの連絡に対し、すぐスマホで送金できるなど、いったん覚えた便利さに慣れてしまい、当分バーコード決済の利用は続きそうである。
しかし、こんな形で決済や送金が手軽にできれば、現金も使わないし、そりゃ銀行も支店閉鎖したり、費用をかけてATMを維持したりすることなんてなくなるよな、と納得も。
なお、調べてみると、この2年間で獲得したポイント総額は10万を超えている。単なる決済手段とみれば、なかなかのものである。