べんべんリレーBLOG
第121回 初めての登山
出版委員会第5部会委員 村本健司
つい先日、娘(小学2年生)と「初めての登山」に行きました。
メンバーは、娘と私(39歳)、70代女性2人、そして80代女性とその付き人(60代男性)の6人です。仕事を通じて知り合った70代女性に誘われ、よく分からないまま私たちも飛び入り参加させていただくことになった経緯です。
「初めての登山」に娘も私もドキドキし、初心者ながら万全準備して臨んだものの、集合場所から電車→バス→摩耶ケーブル→摩耶ロープウェイと乗り継ぎ、降りたところはもう山頂(掬星台)でした。私たちの「初めての登山」は、ほとんど座っているうちに達成されてしまいました。
とはいえ、流石にそこから直ちに帰宅する訳ではなく、私たち一行は掬星台から穂高湖を目指して歩きました。そして30~40分ほど歩いて穂高湖に到着し、湖畔で昼食を食べることにしました。すると70代女性のうち1人は、背負っていたリュック内から、大きな鍋と、人数分のシチューと、それを温めるためのガス道具(名前は不明)を取り出し、温かいシチューを用意して下さいました。「山の上で温かいシチューを食べる」発想がなかった私は驚き、また、重いリュックを背負い歩いて来られた70代女性の体力にも驚愕し、同時に、30歳以上年上の女性に重い荷物を背負わせてしまったことを申し訳なく思いました。そして何より、その方の「おもてなしの心」に感動しました。
山の上で食べる「温かいシチュー」は絶品で、これまで食べたどのシチューよりも美味しかったです。私もいつか、山の上で「温かいシチュー」を誰かにご馳走してあげたいと思いました。
その後私たち一行は、穂高湖の周囲を一周してから掬星台まで戻り、登りと同様ロープウェイとケーブルを利用し下山しました。下山後に万歩計を確認したところ、1万2000歩程度も歩いていたことが判明しました。娘は疲れたようで、帰りのバス・電車でぐっすり眠っていました(なお、私はクタクタでした。)。
私と娘の「初めての登山」は、当初私が想定していたものとは大きく異なりましたが、終わってみると丁度良い塩梅だったように思います。「登山に興味があるけど不安」な方は、是非一度、掬星台~穂高湖コースに挑戦してみてください。