べんべんリレーBLOG
第126回 ちょっと怖い町の話
不動産管理委員会委員長 広瀬元太郎
北海道にニセコと言う町がある。スキー場で有名である。このスキー場が外国人(特にオーストラリア人)に人気なのはかなり以前から有名であるが、さらに拍車がかかっている。
先日、スキーをしにこの町に行った時の話である。スキーをレンタルしようと、レンタル屋に入ったところ、店員さんは半分くらい欧米系の外国人だった。日本語で会話したいので、日本人の店員に声をかけると”Hi!”と返ってくる。アジア系の外国人か。ここには、日本人はいないのね。足がスキー靴にフィットしているかとか、身長に比べてスキー板が適切かという会話は、英語では難しい。「一応足は入るのですが、小指のあたりに圧迫感があるのですが」とか、英作文できません。なんとか身振り手振り筆談、スマホを使いながらスキーセットを借りることができた。
レンタル屋の隣には、看板が全部英文の不動産屋があり、近くのコンドミニアムが売りに出ていて ”JPY140,000,000“との価格がついている。買えないのでこっそり中をのぞくと、欧米系のお姉さんがカウンターに座っている。
そんな珍しい体験をしました、で終わらせてもいいが、円という通貨と国力が弱くなった現実を目の当たりにして、ちょっと怖かった。