べんべんリレーBLOG
第13回 「出版委員会第2部会」のご紹介
出版委員会第2部会部会長 川村和久
大阪弁護士協同組合では、その事業の一つとして、組合員である弁護士の日常業務に役立つ書籍の企画・出版を行っています。この部門を担当する委員会が出版委員会であり、4つの部会に分かれています。我々第2部会は、協同組合が過去に発行した書籍の改訂作業や、新規出版物の発行企画を担当しています。
私自身は、平成19年6月から、この第2部会の部会長を担当させていただいています。
活動は、毎月1回定例委員会を開き、そこで、改訂や新規出版の企画の検討や、改訂作業や執筆依頼の進捗状況の確認、発行企画の立案(装丁や部数・単価など)を行っています。加えて、月1回の会合の合間にも、部会の委員間のMLを使って、適宜意見交換等を行っています。現在部会に所属する委員の数は、私を含め10名です。
新規出版物の企画は、大阪弁護士会の各委員会から持ち込まれるものが多いのですが、逆に、当部会でテーマを決め、それに相応しい執筆者にこちらから依頼をして執筆していただくものもあります。
各委員は弁護士としての本業があり、ある意味その本業の合間に活動を行っていますし、執筆者も同様にほとんどが弁護士であり、依頼した執筆作業自体も必ずしも思ったとおりに進まないこともあります。私が担当したもので、企画から出版まで足かけ5年かかった出版物があります(幸いその後の売れ行きは好調でほっとしていますが)。ここの「スピード感」が最大の課題であると現在感じています。
最初は、本業である弁護士業務とかなり趣の異なる「出版事業」の責任者を担当することに私自身戸惑いがありましたが、最近では、一つの出版物を作るために、多くの人の協力やアイデアを集め、その企画を実現して皆で一つの出版物に仕上げてゆくことの「喜び」、また、その出来上がった出版物がこちらの思惑どおりの売れ行きを示してくれるかどうかという「不安」なども感じて、それなりに達成感もあり、むしろ楽しんでやらせていただいています(出版後の打上げ懇親会でのビールも大変美味しいですし…)。
現在当部会では、大阪弁護士会の業務改革委員会及び何名かのベテラン事務職員の方々にも参加していただき、共同でプロジェクトチームを立ち上げ、「法律事務の手引」の改訂作業に取り組んでいます。ご承知のとおりこの「手引」は大阪弁護士会所属の法律事務所に勤務する事務職員にとっては「バイブル」ともいえる書籍です。1981(昭和56)年初版発行以来裁判所のご協力も頂いて数次の改訂が加えられ、我々の先輩弁護士・事務職員の方々の知恵が文字通り結集しており、どの法律事務所でもご愛用いただいている、大変重要な書籍となっています。
前回約3年前の改訂がありましたが、その後法律改正や実務の取扱いの変更があった部分もあり、今回再び改訂作業を進めることとしました。
また、今回は特に、初心者からベテランの方まで、事務職員の皆さんにとって、より一層使い勝手良く、様々な場面でお役にたち、信頼して日常業務に使っていただけるような内容となるよう、改めて全面的に見直しを行っています。目下改訂版の発行は平成26年3月を目指しています。
組合員やその事務所の事務職員の方々に喜んでいただけるような「手引」に仕上がりますよう、プロジェクトチーム全員で頑張っています。どうぞご期待ください。