べんべんリレーBLOG
第136回 一人スキー合宿に行ってみた
不動産管理委員会委員長 広瀬元太郎
リレーブログ執筆が回ってきた。昨年は何について書いたかと見ると、北海道のスキー場について書いていた(第126回)。なんと、その前の年も、スキーとバブル時代について書いていた(第112回)。スキーが死ぬほど好きだという訳でもないのに、なぜか?せっかくだから、今年もスキーについて書いてみようと思う。
多くの人は、スキーには、グループか最低でも二人連れで出かける。しかしながら、スキーというスポーツは、完全な個人競技である。同じ個人競技であるゴルフでは、プレー中に会話をすることもあるが、かなりの速度で滑走するスキーでは、プレー中の会話はない。
とはいいながらも、複数でスキー場に行く以上は、ペースを合わさなければならない。早く滑る人にとっては、さっさと滑りたいのに途中で待つのが面倒であるし、待たれる人にとっても待たせているという精神的負担がある。本来であれば、待たれる人の方がゆっくり休憩をすべきなのに、合流するとすぐに出発してしまうので、待たれる人はほとんど休憩できない。これは、事故につながる。Win-Winの反対のLose-Loseでしかない。
というわけで、一人スキー合宿と称して長野県の志賀高原に一人で行ってきた。スキー自体は、前述のストレスが無くなるというメリットはあった。しかし、待ち時間が無いため、果てしなく滑ってしまい、あっというまに疲労してくるという難点がある。止める人がいないので、これはかえって危険である。自分で危険を察知して辞めるという能力が必要である。我々弁護士業の引退時期の判断にもつながる深い問題である。
決定的に手持無沙汰なのは、スキー終了後から次の朝までの時間である。一般にスキー場のリフトは16時30分くらいには止まるので、寝るまでの時間はかなり長い。ホテルの周りは雪原なので散歩に行くわけにもいかない。
温泉も食事前に2回も入るわけにはいかず、風呂に入ってしまうと、17時30分くらいにはやることがなくなってしまう。
寂しさ全開は食事である。食事はホテルのレストランで食べるのであるが、ほとんどの客はグループ客で、楽しそうに今日のスキーの反省会をしている。4,5人くらいは、一人合宿客がいるが、全員、お疲れのご様子で、黙々と食事をとっており、一人合宿客同士交流を深めるという雰囲気でもない。ということで、30分くらいで夕食を食べ終わり、膨大な自由時間が発生する。結局、20時半くらいから、うとうとし始め、気が付いてみたら11時間くらい寝て朝が来ていた。健康にはよさそうだ。
リフトが動き出すとともにスキーを開始する。その日は雲一つない快晴であった。この日が快晴であるのは偶然ではない。当初の予定日は天気が悪かったので、晴れの予報が出ているこの日に予定を変更したのだ。グループ旅行では、これは絶対にできない。視界には、空の青と雪の白、枯れ木の黒しかない。誰もいないゲレンデを滑りまくるのは快感である。
ホテルでの手持無沙汰を差引いても、これは、やめられない。