べんべんリレーBLOG
第16回 子犬を買う
保険委員会損保部会副部会長 阪尾晋一
最近、我が家に子犬がやってきた。
生後2ヶ月の赤毛の柴犬で、タヌキ顔がとてもかわいらしい。人見知りのせいか、目を合わせるとすぐに目線をそらしてしまう。膝の上では大人しく、辺りの様子を伺っている。何だかキレイ好きそうである。餌が自分の番にくるまで、お座りの状態で待っている。
子犬らしくない落ち着きようが、何とも言えない。愛おしく思えた。そんな姿に一目ぼれをしてしまい、我が家に連れて帰ることにした。
子犬を購入してから気付いたのだが、ペットには、人間で言うところの公的な健康保険の制度が存在しない。当たり前の話であるが、これまで、あまり意識をしていなかった。この子犬に何かあった場合、飼主である私が治療費の全額を負担することになる。そのリスクを回避するために、ペットショップの店員から勧められたのが、ペット保険であった。
非常に悩んだ。
「所詮、ペットなんだから、保険なんていいじゃないか?」
「あの愛らしい子犬に何かあったらどうするんだ?高額な治療費に妥協を迫られはしないか?」と、悪魔と天使がそれぞれ耳元でささやく。
子犬の時の病気や怪我は多いらしい。飼主としての責任感が強くなってきた。何より、私は協同組合の保険委員である。
悩みに悩んだ末、ペット保険に加入することを決めた。
保険に加入するか否かの判断は人それぞれである。
リスクをどの程度引き受けるか?言わば、自己責任の問題である。
ペットの保険ともなれば、賛否両論あるかもしれないが、加入したからには、自らの判断に自信を持って(そんな大げさな話ではないが)、この子犬を育てて行こうと思う。
そんな私に対して、子犬が「ありがとう。よろしくね!」って言ってくれたような気がした。