べんべんリレーBLOG
第160回 国会見学のお誘い
出版委員会第5部会委員 木場晶子
先日、夫から「東京出張についてくる?」と聞かれ、何か見たいものでもあったかなあと考えたところ、国会見学を思いつき、1歳半の息子と4歳半の娘を連れて行ってまいりました。
夫は終日日弁連に縛り付け予定だったので、私一人で子供二人を連れては無謀かと思ったのですが、修習中に行き逃したから行ってみたい、が先立つ野次馬根性(笑)。総裁選直後だったこともあり、「TVに出てた日本のリーダーのいるところに行ってみる?」に乗せられる娘。直前までバタバタ仕事をしていたので、ノープランで国会見学、出来たら最高裁も建物くらい見てみたい、くらいのノリで出発しました。
国会見学は衆議院・参議院がそれぞれ行っており、開催要領も多少違うようですが、平日は1時間おきに、衆議院は土日も日に6回開催しています(本会議前後は中止など例外有。)。午前の見学は学生さん等で大変混む様で、HPでは午後の見学がおすすめされています。10名未満の個人の場合、事前申し込みも不要で希望時間の10分前に参観受付窓口に、とのことだったので、羽田に降り立ってその足で移動開始。とりあえず電車に揺られ、線を間違えそうになっては娘に励まされ、エレベーターが見つけられずヒーヒー言いながらベビーカーを持ち上げて、なんとか国会議事堂前駅に到着。地下鉄を出るとそこは黄金のイチョウが舞い散る国会横、首相官邸が見える道でした。
事前に調べとけばよいものの、参観受付窓口を探して右往左往、娘がイチョウ拾いに引っかかって右往左往、ようやっとたどり着いた時刻は13時5分と、次回まで45分待ち。嫌な予感がしつつも、お昼を取れるところを聞くと、「自民党会館の傍のコンビニくらいしかないけど、お子さん歩けるかなあ?」とのこと。食べないわけにもいかず、娘を励ましつつTVで見慣れた青の看板を通り過ぎて無事到着。場所柄、昼過ぎでも大量のサンドイッチやお弁当がありました。ダッシュで子供たちにご飯を食べさせ、何とか10分前に列に並ぼうとしたところで「トイレ…。」の絶望の声。近くにトイレはなく、受付の守衛さんに相談したところ、よい時間だったこともあり快く一足先に中に入れてもらえ、トイレを貸していただきました。
改めて受付で住所氏名と連絡先を記載して、平成12年に完成した衆議院ビジターセンターで手荷物検査。国会議事堂は古い建物のため、ベビーカーで見学できるのだろうか?と思っていましたが、車椅子の学生さんや一般見学者さんらと共に特別コースでご案内。何組もの見学者群や学生さんの群れとかち合わないよう、守衛さんが上手にルートを取ってくれ、本会議場、組閣写真で有名な赤絨毯の中央階段、天皇陛下の御休所、登院表示板、委員会室等テンポ良く1時間で説明して周ってくれます。本会議場は圧倒される重厚な作りで、無理を押しても来てよかった、と思える迫力がありました。最後に、TVでよく見る国会議事堂の玄関の方を周って見学は終了。記念撮影をして解散でした。
翌日は家族で上野動物園に行き、パンダを見ましたが、娘は意外にも国会見学が楽しかったとのこと。議員バッチの存在を教えていたので、何人か議員さんが見られたのも面白かった様子。ちなみに、議員の紹介があれば、議員食堂の利用も可能だそうです。
前日の国会見学の際、最後に足を延ばしてちらっと見た最高裁は、事前予約制で建築家である岡田新一氏の名前を思わず調べるほど威容を誇っていたので、次回は必ず予約していこうと思いました。
国会議事堂は修習時代等に行った方も多いかもしれませんが、未経験で東京に行く機会がある方は、大人の社会見学としてフラッと足を運んでみてはいかがでしょうか。








