べんべんリレーBLOG
第17回 クルマ離れ
保険委員会生保部会部会長 北野了考
新聞雑誌などで「若者のクルマ離れ」といった記事を時折目にします。雇用の不安定化による若者の購買力の低下や趣味の多様化などが原因だと言われているようです。言われてみれば私が小中学生の頃(30年ほど前)に比べ日本の自動車メーカーが販売する(若者が好むと思われる)スポーツカーの車種が減った気がします。個人的には日本の自動車メーカーがミニバンとかエコカーばかりに熱心となり、魅力的なスポーツカーを作ってこなかったことが「若者のクルマ離れ」の原因じゃないかと思っています。私の場合、魅力的というのは見た目のカッコ良さを意味しますが、ここ20年あまり欲しいなあと思う日本車にお目にかかりません。
若者ではありませんが「クルマ離れ」できない私が最近好んで観るのはBSフジで放映されている「TopGear」というTV番組です。イギリスBBC制作による番組ですが、容赦ない批評を加える新車紹介コーナーやクルマを使った奇想天外な実験企画等があって、そのハチャメチャな内容はとても公共放送局が制作したとは思えません。相当なお金が掛かっているのだと思いますが、特筆すべきは、新車紹介などの際の映像の美しさで、「カーグラフィックTV」(日本の由緒正しいクルマ番組)が見劣りするぐらいのレベルです。最近放映された最新シリーズの中では(実は再放送が多いのです)、パガーニ・ウアイラ(日本人には馴染みのないイタリア車)の映像が秀逸でした。
私のもう一つのお気に入りは、サークルK・サンクス(コンビニ)で売られている「ミニカーコレクション」です。時期によって車種(テーマ)が異なりますが、フェラーリやランボルギーニといったスポーツカーの実に精巧なミニカーが何と500円程度で手に入るのです。京商製(日本の由緒正しい模型メーカー)のミニカーで、同じ値段帯のトミカのミニカーに比べ、圧倒的に大人向けです。ただ残念なことに、箱入りで売られているため、中に入っている車種や色が分からず、クジ引き感覚で購入することになるため、たくさん購入すると車種等がダブることがあります。私がこのミニカーの存在を知ったのも、同期の弁護士からダブって持て余したミニカーを譲り受けたのがきっかけでした。
クルマに興味ない方にとってミニカーなど何ら関心ないでしょうが、「Top Gear」については私の妻でも楽しんで観ているくらいなので、一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。