べんべんリレーBLOG
第166回 至福の一杯でリフレッシュ。フレンチプレスと『トミオ・フクダ』
広報委員会委員 去来川祥
日々の弁護士業務に追われる中、みなさまはどのようにリフレッシュされているでしょうか。複雑な案件の書面作成や、緊張感の漂う法廷への出廷、クライアントとの打ち合わせなど、私たちの日常は常に高い集中力と決断力を求められます。頭が休まる暇もないような毎日の中で、私にとっての至高の癒しとなっているのが、毎日の朝に自ら淹れる、一杯のコーヒーの時間です。
「コーヒーにこだわる」と言うと、多くの人がドリッパーとペーパーフィルターを使って丁寧に、細いお湯を注ぐ「ハンドドリップ」を想像されるかもしれません。道具を選び、お湯の温度や注ぐスピードに神経を研ぎ澄ませるあの作法も、確かに魅力的です。実は私も以前はその一人で、毎朝慎重にお湯をコントロールすることにこだわっていました。しかし、とあるこだわりのコーヒーショップでおすすめされたことを境に、私のコーヒーライフは一変し、今ではすっかり「フレンチプレス」の熱狂的なファンになりました。
フレンチプレスといえば、カフェなどで紅茶を淹れるためのガラスの器具をイメージする方も多いかと思いますが、実はコーヒーの旨味や個性を最もダイレクトに引き出せる、素晴らしい器具なのです。
私がフレンチプレスを強くおすすめする理由は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、「誰が作っても絶対に失敗しない」という、その圧倒的な再現性の高さです。器具にコーヒーの粉を入れてお湯を注ぎ、タイマーを4分にセットして待つ。時間が来たらレバーをゆっくりと押し下げるだけ。これだけで、専門店のような本格的な味わいが完成します。ハンドドリップのように注ぎ方の技術で味がブレることがないため、忙しい朝や、思考が疲れていて難しい作業をしたくない時でも、常に完璧な一杯が約束されます。この「失敗しない安心感」は、特に強く推したいポイントです。
2つ目は、豆が持つ「コーヒーオイル(油分)」を丸ごと抽出できることです。ペーパーフィルターを使ったドリップでは、この油分が紙に吸い取られてしまいますが、実はこのオイルにこそ、コーヒーの豊かな旨味成分や甘みが凝縮されています。金属メッシュのフィルターで濾すフレンチプレスなら、そのオイルがダイレクトに液体に残るため、驚くほどリッチで重厚なコクを楽しむことができるのです。
そして、このフレンチプレスという抽出方法でぜひ試していただきたい、究極の相棒が、ブラジルの「トミオ・フクダ」というコーヒー豆です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、これはブラジルのバウ農園のオーナーである、日系二世のトミオ・フクダ氏が、日本の職人魂にも似た徹底的な品質管理と、伝統的な農法で丹精込めて育て上げた名作です。
この豆の特徴は、チョコレートやナッツを思わせる香ばしいアロマと、包み込むようなまろやかな甘み、そして酸味が少なめで非常にマイルドなコクにあります。フレンチプレスで淹れると、トミオ・フクダ氏のこだわりが詰まった豆本来のポテンシャルが、余すところなくカップに注がれます。表面にうっすらと浮かぶコーヒーオイルとともに、一口飲むたびに口いっぱいに広がる芳醇な香りと深いコクは、まさに至福のひととき。これから始まる一日への活力を静かに与えてくれます。
情報過多な現代において、ただコーヒーが抽出される4分間をじっと待つ。そんな贅沢な時間の使い方も、リフレッシュには欠かせない要素なのかもしれません。皆さまも、お気に入りのマグカップとフレンチプレスを用意して、おうちで本格的な「トミオ・フクダ」の一杯を楽しんでみてはいかがでしょうか。朝のわずか数分が、きっと特別な時間になるはずです。








