べんべんリレーBLOG
第23回 猫と暮らす
企画委員会委員 上田智子
企画委員会委員の上田智子です。委員会とは何の関係もありませんが、今年の夏に引き取ったうちの猫の話(自慢?)をさせていただきます。
今年の8月に、黒猫(女の子)とシマ猫(男の子)のきょうだいを引き取りました。黒猫は真っ黒なので那智黒石の「なち」。シマ猫はおでこにMの字の模様があるので「えむ」と名付けました。とっっっても可愛くて、おりこうさんで、毎日家に帰るのが楽しくて楽しくて仕方ありません。
私は、平成18年に実家で飼っていた猫を亡くして以来、「彼以上の猫なんているはずがない。」という思いで、約7年間にわたり猫なし生活を続けてきました。彼が私の元からいなくなったのは、平成18年度司法試験の択一試験の数日前でした。最愛の彼を亡くした直後は、何をしていても彼との想い出がよみがえり、家の中ではもちろん、電車に乗っても道を歩いていても自習室で勉強しようとしても涙が止まらず、当然勉強も手につかないので「今年も不合格か・・・。」と半分あきらめの気持ちでしたが、なぜか、その年に合格することができました。合格できた私は、「彼が守ってくれたからね。」と思い込み、「彼を忘れることなんてできない!」と約7年間禁猫欲生活を送ってきました。
しかし、「猫と暮らしたい」という猫欲は徐々に高まり、高まった猫欲はもう抑えることができず、今年の6月に、猫と暮らすため、猫飼育OKのマンションに引っ越しをしてしまいました。独立して1年目の私にとって、転居に伴う出費(猫OKのマンションは敷金が高い!)は大変なものでしたが、猫と暮らす日々はお金には換えがたい価値があります。
「なち」と「えむ」との出会いは、今年の8月に行われた猫の譲渡会でした。「NPO法人 おおさかねこネット」という、捨て猫や外で生まれた猫の保護活動をしている団体が主催する譲渡会です(「おおさかねこネット」は、毎月第2日曜日に、大阪市中央区にて、猫の譲渡会を開いています。)。「なち」と「えむ」は、7匹の仔猫のきょうだいでした。大阪市動物管理センターの譲渡事業でも引き取り手がみつからず、「今日もらい手がなければ殺処分される」というその日に、「おおさかねこネット」が7匹とも引き取って保護したそうです。こんなに可愛くて、とてもおりこうさん(トイレの場所もすぐに覚えて一度も失敗なし。カベや床での爪研ぎも一切しません。)の子たちが、殺処分寸前だったなんて。
環境省の統計資料によると、犬猫の殺処分数は年々減少しているものの、平成23年度でも174,742頭の犬と猫が処分されています。これから犬や猫を飼おうと考えている方は、犬や猫はペットショップでも購入できますが、保護団体や市町村の動物管理センターなどから引き取るという方法もある、ということを知って欲しいと思います。
まあ、とにかく、猫との暮らしはすばらしいです!処分寸前でもがんばって生きてウチに来てくれた「なち」と「えむ」、そして「なち」と「えむ」を助けてくれた「おおさかねこネット」のみなさんに心から感謝しています。