べんべんリレーBLOG
第26回 大阪ワインLOVE
交流委員会副委員長 中澤未生子
交流委員会では,近畿2府4県の弁護士協同組合との交流を図り,協同組合相互の情報交換を行っています。その際,いつも話題になるのは,京都弁護士協同組合のオリジナル商品の数々(日本酒,弁護士かばん,豆腐等)。そして,懇親会の場では,いつも京都から持参される日本酒「憲法と人権」がふるまわれます。当初は,ありがたく飲んでいましたが,次第に「京都だけでなく大阪にも優れた銘酒がいっぱいあるのに…」という思いが心にふつふつと湧いてくるようになりました。
こうした経緯から,交流委員会では,「憲法と人権」を凌駕するオリジナル地酒の開発というテーマが持ち上がり,趣味と実益を兼ねて,大阪の地酒を研究しています。日本酒には日本酒で対抗するという考え方もあるところですが,古風な京都とは違う大阪ならではのお洒落なイメージで攻めてみようということになり,今はワインを候補に絞って研究中です。ちなみに,私の好きなお酒ランキングは,第1位・日本酒,第2位・ワイン,第3位・ビールです。
さて,ワインの産地といえば,フランス・イタリア・スペイン・アメリカ等,国産ワインでは山梨県や長野県などが有名ですが,実は大阪府でも柏原市などを中心に古くからワインが製造されており,今も幾つかのワイナリーが存在します。交流委員会では,ワイナリー見学等により大阪ワインに対する知見を深めるとともに,食事に合わせてワインを堪能することで,その味わいを確かめることも重要な任務であると考え,大阪ワインを飲める和食のお店で,新年会を兼ねた試飲を行いました。
お店の方には事前に趣旨を説明し,大阪府内の複数のワイナリーより,赤・白・泡の各種ワインを仕入れていただきました。そして最初に,フランスのシャンパンと同じ「瓶内二次発酵」という方式で生産されているというスパークリングワインで乾杯しました。このワインは参加者に一番人気で,すっきり爽やかな中にも本格的な味わいがありました。続いて,白ワイン→赤ワイン→白ワイン→赤ワインと飲みましたが,ブドウの種類によって味わいも様々で,今となっては何がどう違うのか上手く説明できませんが,大阪にもこんな本格的なワインがあるということが驚きでした。どのワインも,すっきりと上品な飲み口なので,赤・白ともに和食と相性ばっちりでした。また,大阪ワインは,コルク栓ではなく,ビール瓶のふたに採用されている王冠栓のものが多く,栓抜きで容易に開栓できる点も,気取らずにワインを楽しもうとする大阪らしさが出ているように思いました。
ということで,新年早々から,私はすっかり大阪ワインに夢中なのですが,残念ながら年間の生産量が少なく,入手は困難なようです。とはいえ,京都とは違って,このような美味しいワインが大阪にあるということを知っただけでも優越感でいっぱいです(でも,私の出身は京都府なんですけどね…)。