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トップページ > べんべんリレーBLOG一覧 > 第39回 夏の終わりのケーブルカー

べんべんリレーBLOG

第39回 夏の終わりのケーブルカー

不動産管理委員会委員長 廣瀬元太郎


 「乗り鉄」という言葉がある。列車に乗ること自体を趣味の対象とする人々のことである。実は、私も「乗り鉄」である。私は、ひそかに、日本中の全ての鉄道を乗ることを目標としている。
 ところで、すべての鉄道に乗るということは、何が鉄道なのかということを決めなければならない。鉄道の定義など簡単ではないかという意見もあろうが、つきつめて考えるとややこしい。
 JRや阪急電車等、地上に敷かれた2本のレールの上を走る乗り物が鉄道なのは明白であろう。地下鉄も鉄道に違いないし、阪堺電車も鉄道と言ってよいだろう。ところが、南港のニュートラムや大阪モノレールとなると、一般的な鉄道の概念から離れ始める。私は、どこまで乗らないといけないのであろうか。
 夏休みの最後の日、大阪北部の妙見山へ行った。妙見山には、妙見の森ケーブルがあり、山麓の黒川とケーブル山上の0.6キロを結んでいる。山麓駅からケーブルカーの軌道を見ると、直角に近い角度で軌道が急斜面に貼り付いているように見えるが、実際の平均角度は20度らしい。分度器で見る20度なんて大した角度ではないのに、下から見上げる感覚はだいぶ違うようだ。
 夏休みの終わりを告げるツクツクボーシの声を聞きながら、5分で標高460メートルの山上駅に着く。山上はさすがに涼しい。山上駅から少し歩くと、ちょっとした広場があり、そこからは、山上へ上るリフト乗り場と森林鉄道風トロッコ電車の駅がある。
 実に悩ましい。
 2本の鉄のレールの上を走る乗り物という一般的な感覚からすれば、森林鉄道風トロッコ電車は鉄道らしい。しかし、トロッコ電車は、乗車後周辺を一周して戻ってくるようで、この種のものに乗らなければいけないとなると、日本中の遊園地の豆汽車に乗らないといけないばかりか、絶叫マシーンも乗らないといけなくなる。絶叫マシーンだって、2本の鉄のレールの上(または下)を走る乗り物には違いない。私は、絶叫マシーンは怖いし、絶叫マシーン全国制覇というのは、違う趣味の領域の気がする。
 いっぽうで、右の方をみると、山上に向かう一人乗りのリフトが、静かにコトコトと回っている。鉄道事業法によれば、リフトは索道というものに分類される鉄道である。トロッコ電車よりも、鉄道のイメージから離れるが、法律論からすれば、リフトに乗らないと全国鉄道制覇にはならないようだ。しかし、リフトに乗らないといけなくなると、日本中のスキー場にあるリフトに乗るためにスキー行脚をしなくてはいけなくなる。私は、スキーは好きであるが、結果的にスキー場全制覇をすることとなり、別の趣味の領域に突入する。
 で、結論はどうやねん、ということになるが、趣味でやっているのであるから、自分で決めるしかなく、私は、ケーブルカーは乗らないといけないが、リフトや豆汽車は除外するということに決めた。
 対象外ではあるが、コスモスの花の上を走るリフトは楽しかった。
 理屈は多いが、とても楽しい、夏休みの最終日であった。

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