べんべんリレーBLOG
第44回 ミドリガメ
特約店委員会委員長 永田滋寛
10数年前、よく縁日などで売られている小さいミドリガメが、実家近くの溝に捨てられていました。
私は田舎育ちのため生き物を見つけると、つい持って帰りたくなる衝動があり、拾って帰り、以降10数年間、我が家で飼っています。飼い始めた頃は5㎝前後だった体長も今では倍以上の大きさになり、飼い始めた当初に購入した甲羅干し用の台から身体がはみ出そうになっています。
飼い始めた最初のころは、割と手厚く飼育をしていたのですが、生来怠け者のため、カメの扱いはだんだん雑になってきました(お恥ずかしい話ですが)。
ただ、一般に言われるように、ミドリカメは生命力が強く、我が家のカメも今日まで逞しく生き抜いてきました。
少し前ですが、環境省がミドリガメ(正式名称:ミシシッピアカミミガメ)を外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)に基づく特定外来生物への指定を検討しているとの報道がなされました。仮に特定外来生物に指定された場合、飼育は原則禁止されるとのことでした(環境省のホームページを見る限り、今のところ、ミドリガメは要注意外来生物リストに入れられているだけで特定外来生物に指定はされていないようです。)。
確かに、ミドリガメの生命力の強さからすると、捨てられたりした場合、日本の生態系への影響が大きいことは想像に難くありませんし、実際に大きな影響が出ているようです。
また、ミドリガメの寿命は40年くらいあるらしいこと等からすると、安易に個人での飼育を続けないほうがよいのかも知れないと思い、調べたところ須磨水族館がミドリガメの引き取りをしていることを知りました。
ただ、10数年間飼っていると、さすがにカメに対する愛着もあります。
そのため、今後、我が家のカメをどうしていくべきか、目下悩み中です。