べんべんリレーBLOG
第47回 身に余る光栄
出版委員会第3部会委員 得能吉裕
私事で恐縮ですが、先般、「大阪弁護士協同組合45周年記念写真コンテスト」に1枚の写真を応募したところ、思いがけず理事長賞を頂戴してしまいました。身に余る光栄です。
このコンテストでは、大阪弁護士協同組合創立45周年を記念し、「大川周辺の四季」をテーマにした写真を募集しておられました。
写真コンテストが開催されていることは存じ上げておりました。しかし、別に高性能なカメラを持っているわけでもなく、休日にわざわざ出かけて行って写真を撮影してくる体力・気力もなく、応募する気はあまりありませんでした。
年末も近づいていた頃、私が普段使いしている携帯電話の画像を整理・整頓していたところ、風景写真が1枚保存されているのを見つけました。桜の時季、昨年(平成26年)の4月5日(土)、川崎地蔵尊付近の橋の上から撮影したものでした。
私は京橋駅付近に住んでいます。その日は天神橋筋六丁目に行く用事があり、自転車に乗って向かっていました。途中、橋の上から眺めると、桜が、散り際を迎えつつもなお、綺麗に、盛大に舞っている様に目を奪われ、写真に残したいと考え、持っていた携帯電話のカメラ機能で写真撮影しました。
そういえばこの写真があったなと思い出すと同時に、ふと、コンテストに応募してみようという気持ちになりました。携帯電話で撮った写真なので画質はそんなに良くないけれども、ダメでもともと、応募するだけ応募してみようと考えました。
入賞のお知らせを頂戴した時は本当に驚きました。平素から高機能・高性能なカメラで写真撮影をしておられる先生方を差し置いて、あんな、ケータイでちょっと撮ったような写真で賞をいただけるとは思ってもいませんでしたし、申し訳ない気持ちにもなります。
自画自賛とまではいきませんが、人様から評価をいただくと良い写真に見えてくるから不思議です。淡い桜の色が全体の大部分を占めつつも、右側には木々の緑色があり、左側には大川の水色が続いていて、遠方に見える橋が写真全体の奥行きを形作っている。目の前にオレンジ色のゴミ袋がドンと置いてあるのが目立ちますが、これはこれでお花見シーズンの賑やかさを象徴していて良いなと感じます。
今は、頂戴した賞をありがたく噛みしめたいと思います。ただ、何気なく撮った写真で賞をいただくという「まぐれ」は二度とないと思います。今後の人生で「まぐれ」に期待するわけにはいきません。今回賞をいただいたのを通じて、何事にも挑戦してみることの大切さを教えていただいたように思います。
弁護士になって1年が経ちました。この1年間、いろいろなことを経験し、また、多くの先生方から本当にたくさんのことをご教示いただきました。弁護士2年目も、今回のこの「身に余る光栄」を弾みにして、何事にも挑戦していきたいと思います。