べんべんリレーBLOG
第55回 トランペット
企画委員会委員 上田智子
私の「趣味」であるトランペットのお話をさせていただきます。実は、もう半年以上もトランペットをケースから出しておらず、当然練習もしていません。自信をもって「趣味です」とは言えないような気がするのですが、このリレーブログで趣味ですと公言することをきっかけにして、もうちょっと真面目に練習に取り組もうと思います。
私は、中学校に進学してブラスバンド部に入部し、トランペットを吹くようになりました。私の出身中学校は、高校野球強豪校の智辯学園です。中高一貫校ですので、中学生のときから野球部の応援団として、野球応援に参加してきました。甲子園球場のアルプススタンドで応援したことも何度もあります(自慢です。)。
たくさんの楽器の中からトランペットを選んだのは、やっぱり「一番かっこいいから!」です。楽器にはそれぞれ魅力がありますが、大編成のオーケストラでもジャズのビッグバンドでも、どの楽器にも負けない華やかな高音域の音色を奏でるトランペットは、管楽器の中で最も存在感のある楽器だと思います。
野球応援でも、特にヒットを打ったときに流れるファンファーレ。トランペットなしではあの高揚感は出ません。その他の応援歌も、トランペットの勇ましい音色があるからこそ、選手とアルプススタンドが一体になって盛り上がることができるのです。トランペットこそ、すべての楽器の中のスターだと思っています。
とはいいながら、高校卒業後はトランペットも卒業し、私は、何年も楽器に手を触れることもなくなっていました。ところが、弁護士2年目の頃、たまたま入った楽器店で、何年ぶりかでトランペットを目にしました。どうしても吹いてみたくなり、試奏させてもらったところ、「欲しい!」という気持ちが抑えられず、その場で衝動買いしてしまったのです。
何年もブランクがあったので、学生時代のレベルには中々もどりませんが、週1回レッスンを受け、発表会にも参加し、ビッグバンドに参加させていただくようにもなりました(ただ、忙しさにかまけてビッグバンドは今は辞めてしまっています。)。
トランペットは、単に華やかで明るい音色だけではなく、様々な表情を持った音色を奏でることができる楽器です。心に響く鋭い音色、哀愁のある優しい音色、暖かい音色、枯れた渋い音色。
私は、まだまだ様々な音色を奏でることができるようなレベルではなく、ビッグバンドでも「高音域を大音量でならして盛り上げる」ようなパート(応援団で鍛えられたのでそれだけは得意)ばかりでしたが、いつか、かっこいいソロパートも吹けるようになるために、このブログをきっかけにまた練習に励みたいと思います。