べんべんリレーBLOG
第56回 ダイエットの極意
厚生委員会委員長 畠山和大
食欲の秋と言われるこの季節。忘年会・新年会が多い年末年始。人は飲食を楽しむことを繰り返し、ある朝、気づく。
「あれ?ベルト、短くなってない?」
ベルト錯覚事件を経験した私が、その後いかにしてこの事件を乗り越えるのかを、以下、つれづれなるままにしるしておきたい。(なお、以下は、あくまで個人的な感想です。)
私は悟っている。贅肉が体についてしまったからといって嘆くことはない。ついたのならば、とればいい。単純な話だ。
ここで、食事を制限するという方法のみを選択することは決してオススメしない。
気づいたら贅肉がたっぷりついちゃうほど飲食が好きな人が、継続的に食事を制限するなど到底無理な話だ。食事制限ができるようなら、そもそも贅肉がたっぷりつくはずなどない。食事制限は、「食べたい」というリビドーを抑圧することになる。抑圧されたリビドーは、抑圧されればされる程大きくなり、いつか爆発する。リバウンドである。
そこで、ダイエットを始める際、まずは、「ごはん大好き!」という自分の魂の声を受け入れることから始めてほしい。
では、どうやって贅肉をとるか。
摂取した食事のカロリーよりも日々の生活で消費するカロリーを大きくすることで、脂肪でできた贅肉を燃焼してしまえばいい。
一番わかりやすいのが、有酸素運動だろう。有酸素運動は、歩き、ランニング、バイク、水泳などで、20分以上継続することが、脂肪燃焼に効果的らしい。
しかし、20分しか運動しなければ、顕著な効果はすぐにはでないため、ついあきらめてしまいたくなる。
そこで、必須なのが、筋肉トレーニングである。
筋肉トレーニングとしてイメージするのは、バーベルを寝転がってあげるベンチプレスや、ダンベルを持って腕を曲げるアームカールかもしれない。
しかし、脂肪を燃焼させるために鍛えるべき筋肉は、もっと他にある。
腹筋、背筋、ふとともの筋肉、おしりの筋肉といった、大きな筋肉である。
大きい筋肉を動かすには、それだけカロリーが必要だから、脂肪を燃焼させる効果が大きい。この部分をトレーニングせずして、効果的なダイエットはないと言える。
ふとももとおしりの筋肉はスクワットで、腹筋も背筋も寝そべってやるよくある方法で、トレーニングすればよい。ただ、注意したいのは、トレーニング中どこの筋肉を使っているのかしっかり意識すること、反動を使わないこと。
トレーニングをする時間がなかなかとれないという人にオススメしたいのは、常に、腹筋と背筋に力を入れておくことである。子供のころに聞いた「おなかのへるうた」のように、おなかと背中をくっつかせるつもりで。
本当に、歩くときも、座っているときも、寝転がっているときも、食べているときも、551があるときも、551がないときも、いつでも力をいれていてほしい。
イメージがわきにくい場合は、美木良介さんの「ロングブレスダイエット」を見てみるとよいだろう。
このような有酸素運動や筋肉トレーニングより、摂取した食事のカロリーよりも日々の生活で消費するカロリーが大きくなっているかどうかの目安として、食事前にお腹が鳴るかということに気をつけてみてほしい。
食事前にお腹が鳴っても、ダイエットをはじめてしばらくすると、なぜか体重が減らない時期が来る。この間に体重が減らないからといってダイエットをやめてはいけない。脂肪はおそらく減り続けている。その分筋肉がつき始めたのかもしれない。贅肉にとってかわって体についた筋肉は、より脂肪を燃焼させることになる。
あのときの私に還れると信じなさい。ダイエット暗黒の時代はきっと終わる。明けない夜はないのだから。
ベルト錯覚事件が起きても、このようにして、贅肉をとればいいだけの話。
だから毎年繰り返す。贅肉がついたり、とれたり、またついたり。