べんべんリレーBLOG
第69回 キャンプ!キャンプ!キャンプ!
企画委員会委員長 奥津周
競技 アウトドアとは無縁の生活だった。まともに運動をしていたのは小学生のときのソフトボールをしていたくらいで、中学生のときはパソコン部、高校からはバンドを初めて、大学時代はバンドと麻雀とお酒でやさぐれた日々を過ごしていた。キャンプなんて行ったこともないし、山登りや釣りもほとんど経験がなかった。
それが、一昨年、ふとしたきっかけで、キャンプに行くようになった。大人になってファミリーキャンプを始める人には師匠のような人がいることが多く、僕も妻の友人にキャンパーがいたので、最初は色々と教えてもらった。
初めてみると、とても便利で、またオシャレな道具がそろっていることがわかった。炭の火起こしは、火起こし器という筒状のものに炭を入れて着火剤を下に入れておけば、煙突効果で何もしなくても火を起こすことができる。炭に着火するのはお父さんの技術と労力によるものではないようだ。テントの設営も、商品にもよるがそれほど難しいものではない。テントの中でも、インフレーターマットと寝袋で、とても快適に寝ることができる。キャンプは物欲との戦いと言われるが、その通り、ネットやキャンプ用品のお店でキャンプグッズを探しては、買うか買わないか、どれを買うか何日も悩むことが増えた。
自称軟弱キャンパーなので、オートキャンプ場にしか行かないし、便利な道具はできるだけ使う。真冬も寒すぎるので行かない。春や秋でもキャンプ場は山の中とかが多くて結構寒いので、電源付のサイトでテントの中にホットカーペットを敷いたりしている。でも、何も過酷なことをしたいわけではないから、それでええねん。
キャンプの醍醐味は、自然の中でゆっくりと過ごすことにある。夜、静かで真っ暗な中で、焚き火をしながらお酒を飲む時間は代えがたい。どうして火はこんなにも人を惹きつけて、癒してくれるのだろう。薪が燃える音は最高のBGMである。なぜだかこの時間はウィスキーが合いすぎる。早朝、ひんやりとした澄んだ空気の中でコーヒーを飲むのも趣深い。
ダッチオーブンでチキンを焼いたり、燻製をしたり、色々とキャンプならではの食事もまた楽しい。ダッチオーブンやスキレットといった調理道具も、買って使い出すと愛着がわいてたまらない。しかし、食事はこだわってあれこれやり過ぎると、のんびりしに行っているのか、バタバタ働きに行っているのかよくわからなくなるので、注意が必要である。
幸い、長男もキャンプを楽しんでくれている。長女は今年産まれたばかりで、キャンプを楽しめるようになるにはまだしばらく先のことかもしれないけれど、きっと楽しんでくれるだろう。
日ごろバタバタしていると、よく「あぁ、キャンプに行きたい」という気持ちに襲われる。次のキャンプのときを心待ちにしつつ、そんな気持ちをおさえながら仕事に励む日々である。