べんべんリレーBLOG
第74回 この1年を終えて
広報委員会委員 西村久美子
いよいよ今年も終わりに近づいて参りました。1年なんてあっという間に過ぎるとみなさんおっしゃいますが、「もう1年が終わるのかぁ」と感じる瞬間、それは来年の弁護士日誌と弁護士便覧を受け取ったときという方は結構おられるのではないでしょうか。
私は大阪弁護士協同組合の出版委員会第1部会にも所属しています。この部会では、手帳の色、カバーの質感や中身(例えば法改正や裁判所の扱いに変更があり内容が変わることも含めてチェックします。)と多岐にわたり委員それぞれが意見を出し合って議論をして決めていきます。こういった過程を経ているので、毎年手帳の色や質感、さらに中身が微妙に違っているのをお気づきでしょうか。
配付されると、来年の予定を転記して新しい手帳に取り替えます。このとき、何となく、一年を過ごした安堵感と、来年に向けて高揚感のようなものを感じます。私は弁護士4年目ですので、今回配付されたもので手帳は5冊目に突入しました。10年、20年、あるいはもっと大先輩の先生方は、それこそ何十冊もたまっていっているわけで、中には、それを眺めながら数年前や自分が弁護士登録した頃の初心に帰るという先生方もおられるとお聞きします。私のような者でも、1年目に比べて手帳に書き込んでいる予定の量は多くなっていて、うれしくもあり責任も感じます。また、この手帳、スマホ全盛の時代に手書き入力です。毎年一冊ずつ積み重なるこの手帳、年数を経ると、自分の一代記になっていることでしょう。快哉を叫んだ思い出、苦い思い出みんなこの手帳に凝縮されています。厚さ僅か数センチのものですが、開くとどんな大きな箱にも収まりきらないほどの思い出が溢れてくることでしょう。そう思うと、一年一年楽しみたいという気持ちになります。よしっ、来年もがんばろうという気持ちになりました。