べんべんリレーBLOG
第9回 2014年4月9日にWindowsXPおよびOffice2003のサポート終了
コンピュータネットワーク委員会委員長 岡田崇
組合員の皆さん、来年の春(本稿執筆時は2013年7月)、正確には2014年4月9日にMicrosoftによるWindowsXPとOffice2003のサポートが終了するのをご存じでしょうか。
サポートが終了したとしても、直ちに各製品が使えなくなるわけではありません。しかしながら、セキュリティ更新プログラムが配布されなくなり、脆弱性を突いたコンピューターウイルスに感染するリスクが高くなります。
法律事務所で用いられているパソコンには、一般的に秘密を要する情報が多数含まれているところ、コンピューターウイルスに感染すると情報流出の可能性もあり、危険です。サポート終了までに対策をきちんととるべきです。
まず、WindowsXPについての対策ですが、従前のパソコンを最新のOSのWindows8にアップデートすることもできますが、最初からWindows7もしくはWindows8がインストールされているパソコンに買い換えるのをお勧めします。WindowsXPがインストールされているパソコンは、現在のパソコンのスペックと比較すればかなり時代遅れになっていることから、Windows8をインストールしようとしてもできないこともあるし、仮にインストールできても満足のいく速度が出ない可能性もあるからです。パソコンの値段については、数万円から20万円程度まで幅がありますが、私としてはCPUがCore iシリーズのパソコンをお勧めします。逆にそれさえ注意すれば、事務所での仕事用にはどんなパソコンでも構わないと思います。
他方、Office2003についての対策ですが、最新のOfficeのOffice2013にアップデートするのが一番オーソドックスな対策になります。問題は、多数のパソコンをOffice2013にアップデートしようとすれば多額の費用がかかること、また、Officeは2007以降リボンというGUIが導入され、操作性が変わってしまったことです。それを解決するためには、いわゆる互換Officeを導入する方法があります。互換OfficeとはMicrosoftのOfficeと操作性やデータの互換性を備えているOfficeのことをいい、MicrosoftのOfficeと比較して、無料もしくは有料でも数千円と安価です。
無料のものとしては、Apache OpenOffice、LibreOfficeといったものがあり、有料のものとしては、KINGSOFT Office、ThinkFree Office、El Officeといったものがあります。
互換Officeの難点としては互換性が100%ではないことです。例えば、文書作成ソフトを用いての訴状等の書面作成、表計算ソフトを用いての過払い金計算という程度では違いを感じることは少ないですが、マクロやグラフを使っての作業では不便を感じるかもしれません。また、プレゼンテーションでは表現力不足を感じることもあります(場合によれば、プレゼンテーション作成・発表用PCにだけPowerPoint2013を入れる方法もあります)。
パソコンの買い換えやOffice導入の相談には協同組合特約店を是非ご活用下さい。